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日常を離れるとマインドフルになれるのかもしれない

「いろんな音が聞こえますね」

ハーブテントの中からぽそりとゲストがつぶやかれた言葉。
そういえば、鳥のさえずりやワンコの鳴き声、時折とおるバイクや車の音、風が窓を揺らす音や人の話し声。たしかに、静かなようでいろんな音が聞こえています。

私には当たり前となっていて、あえて意識を向けなければ耳に届いてこない音たち。

アーユルヴェーダでは、5つの感覚器官(目、耳、鼻、皮膚、舌)の使いすぎや使わなすぎ、間違った使い方なども不調が起こる原因の一つと考えられています。消化力と同じで、自分の体質や体力に合わせて適切に使うことが重要です。

脳科学の世界では、私たちは「世界を聞きたいように聞き、見たいように見ている」のだそうです。人の脳は、知覚する感覚を独自のフィルターにかけて、見ること、聞くこと、感触を選んで意識に上らせているのだとか。
特に、忙しく思考が回り始めると、音も視覚も触覚でさえ強い刺激にしか反応しなくなり、感じること、知覚することを忘れて思考の中へと入りこんでしまいます。

たぶん、街の中の方がもっとたくさんのいろんな種類の音が聞こえているはずなのですが、いつもとは違う環境に身体の感覚が研ぎ澄まされ、静かな島の中の些細な音のほうが、かえって耳にとどくのかもしれません。

ただそこにいるだけでマインドフルになれる、そんなところも旅のよいところなのかもしれませんね。

加計呂麻島の海

 

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